クリスマスプレゼントは靴下に




(あ、あれ……?)



曲がり角を曲がったら、今時あんまり見かけなくなった側溝の傍らに、一人の男性がぽつねんと佇んでいるのが見えた。
スーツ姿でそれなりにきちっとはしてるんだけど、どこか不自然な立ち方だ。



「あ、あの……」

なんだか妙に気になって、私はつい声をかけてしまった。
私の声に反応してあげられたその顔は、私好みの超イケメンで……



(う、嘘!な、なんで、こんな所に私の理想のタイプがいるのよ!?)



長い間、忘れていたときめきが私の鼓動を速くする。
い、いかん!なんだか顔が熱くて爆発しそう……!



「……どうかされましたか?」

思い掛けない展開に、私がどうすれば良いのかと焦っていると、今度はイケメンの方から声をかけられた。
低くて響きのある男性的な声だった。



「えっ!?あ、あぁ、じ、実は道が……その、わからなくて……」

「道って…どこの?」

「あ、はい。
とりあえず通りに出たいんです。」

「通り……?
通りって…そこの……?」

男性が指差した先を見ると、そこには見慣れた通りの一角が見えていた。
あぁ、なんて恥ずかしい…!
こんな近くに来ていたことに全然気付いてなかったなんて。



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