立花課長は今日も不機嫌

言うなり、立花さんが一気に私との距離を縮める。


――えっ!?


「あ、あのっ――……」


咄嗟に身体を強張らせて、立花さんの胸に手を突く。

と同時に――


――わっ!


なぜかその場に崩れ落ちる立花さん。
支えようとして、私まで巻き込まれてしまった。

抱き留めた状態のまま、フロアに座り込む私たち。


「立花さん……?」


覗き込んだ立花さんの瞼は閉じられていて、安らかな寝息が聞こえる。

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