立花課長は今日も不機嫌
――私ってば、何期待してるんだろう。
立花さんの目も見られずにいると
「全てが片付いたら」
立花さんが囁くように続ける。
……片付いたら?
「そのときは……」
何かを含ませたような立花さんの言い方。
ゆっくりと顔を上げると、立花さんの熱視線に迎え撃たれた。
――!!
再び、独りよがりの妄想が膨らむ。
「シャ、シャワーお借りしますっ」
耐えきれなくなって、慌ててバッグを抱えると、立花さんの横をすり抜けた。