女神の微笑み
一時間が過ぎ、二時間が過ぎ、二人はただひたすら、探し続けた。


喫茶店や居酒屋、バー、同じ場所にも何度となく訪れたが、その日は結局、朝が来るまで見つけることはできなかった。


次の日も、またその次の日も、ひたすら探し続け、手がかりもないまま一週間が過ぎていた。


「なんか、やばいことになってなきゃいいけど…」

ユミがぽつりと口にする。

一週間もこうして探し続けているのだ。

そんな不安がよぎるのは無理もない。

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