女神の微笑み
その夜、アヤはユミと別れ、そのあしで銀座に行き、母親の働くクラブに初めて足を運んだ。今日が初出勤の日である。
クラブ<楓>(かえで)に着いてアヤはまず、この店のママ春美(はるみ)へのあいさつに向かった。

「あら、菜々子さんの娘さんね、さすがに綺麗ね」

アヤを見た春美の目は輝いた。遅くなったが、菜々子とは無論、母の名だ。

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