Someday ~私がいた夏~
 繋がった手の温もりで心の中まで暖かくなる。

心臓は痛いくらいドキドキしてるし…

何か言わないとって思えば思うほど言葉はどこかに消えてしまう。

 康紀さんも何も言わないでただ歩いている。

私はどうしていいのかわからないまま

ちょっとだけゆっくり歩いた。



「う~ん。」
「・・・・・・。」
「桜ちゃん、また黙った。」
「ごめんなさい…。」
「ううん、謝らなくていいんだよ。まだ門限とか大丈夫なんだっけ?」
「大丈夫です。7時までに帰ればいいから。」
「そっか。じゃあもう少し一緒にいようか?」
「はい。」

 私たちは、通りの向こう側にある大きな公園へ向かった。


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