訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
「お前、店どうするんだよ」
「んー?休みでいいんじゃない。元々、あの店は湊叶の気分次第だし」
腕を首の後ろで組んだまま、無責任なことを言う。
だけど、それもいいかと思ってしまうのは
結構俺も、いい意味でコイツに毒されてるっていうか
気持ちが楽になった証拠なのだろう。
「なぁ、俺さ。つばさちゃん、本気で狙っていい?」
はぁ?お前何言ってんだよ。
アイツはお前より一回りも年下で、十六歳で女子高生なんだぞ?
眠すぎて、頭おかしくなったのか?
急に落ちてきた爆弾に、目を白黒させて蒼汰を見つめる。
なのに蒼汰は、すがすがしい程の笑顔を浮かべて空を見上げていた。
「いや、それは……」
人の色恋沙汰に、俺がどうこう言える立場じゃない。
第一なんで、そんなこと俺に――。