訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
でも、不思議だ。
さっきの声は、間違いなく――。
「つばさ?」
「湊叶さん。風邪ひいちゃいますよ?」
近づいてきた女性――やっぱり、つばさだ。
少し大人びて見えるけれどでも、顔が逆光で見えない。
どうして……。
つばさは、俺の傍に座り団扇で風を送ってくれる。
彼女の顔に触れたくて、手を伸ばす。
「どうしたの?もしかして、寝ぼけてる?」
クスクス笑う、彼女の声。
けれど俺の手を振り払うことなく
自分の手を添えて、頬を摺り寄せてくる。