僕は男だ‼
だから、
誰も反対なんてしなかったのだ‼



「おにぃ。実はあんまりこの学校の事わかんなくてさ」
「んー。いいよ。教えてあげる。」

あにぃは左の耳たぶをさわりだした。

いつもの考えるしぐさだ!懐かしいなぁ

「ノノハ。この学校が全寮制なのは知っているかい?」
ぜ、全寮制?!

「何だって?!」
やっぱりか...と額に手をつくあにぃ。

「良く聞いてね。ここの全寮制は普通寮と特別寮の二種類がある。」

あにぃの説明によると、特別寮は入試試験のトップ5の五人だけが入ることのできる寮なのだ。

「ノノハは特別寮だからね。特別寮の人は別の体育館に集合しているから。」
そこまで分けるんだね。

「このドアから見える...、あの薄茶いろの体育館だよ‼」

あー、あれだね‼
「うん‼わかった‼行ってくるよ」

ソファーから立ち上がり、ドアノブを捻る。

「ノノハ。君の名前はノラだからね。頑張って」
僕は 振り替えることなく、学校長室からでた。

頑張るよ。おにぃ。
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