ヴァンパイヤが総長に恋をした




「あぁ、大丈夫だ。ごめんな。心配かけて。
傷口も塞がってるしな」


「疾風君、今日は帰って休んだほうがいいよ」


「あ、あぁ」





疾風さんは立ち上がり、私も立ち上がった





ズキッ




『ぅっ…!』





そうだった…、刺された、んだった…


血液パック、界国だぁ…!!




ばれないように踏ん張ろう。


私は痛みに耐えながら、歩き、アッカを手にとり、シュッとしまう





「優良、今日は家とまれよ」

『え?』

「部屋、そのまんまだろ?」




たしかに、そうだったな


この傷で飛ぶのもすこし無理がある。

しょうがないか





『…うん。よかったら、おじゃま、しようかな』

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