ヴァンパイヤが総長に恋をした



急いでボタンを閉めて、ため息一つ。




「血、飲んでいいか?」

『え?!ダメ』




貧血だってば





「でも、ヴァンパイヤは血、飲んだ分増えるんだろ?夜には満タンだろ」






…そ、それは…、そう、だけど…





『それでも、ダメ』

「拒否権なし。夜な」





え?!





そして、夜。

疾風さんに吸われた。




朝、また貧血になった。










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