君に二文字伝えるだけの簡単なこと


めんどくさがりな、野々村が、差出人不明のラブレターを読んで、待ち合わせ場所になんて。


「来ないだろうなあ…。」



今日は、諦めて、今度にしよう。
また、勇気のゲージが溜まったときにしよう。


はあ、とため息をついて、帰ろうとした瞬間。





タッタッタっと走る足音が近づいてきたかと思うと、見えたのは。


待ち望んでいた、野々村の姿。



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