神様、どうかこの人達に幸福を
チェスターノ通称・死の国


【悠亜side】



「寒い...」



コツコツと薄暗い道に足音が響く



「スカート短くするんじゃなかった...」



私は新聞記者であって

なぜ私がこのような暗く

人気が無い場所を歩いているのには訳がある




「なんでチェスティーノに行かないといけないの...」


チェスターノ、通称:死の国境線で


ひらたく言えば、人を含めたゴミが集まる国




「なんでこんな仕事を私に任せるのかな...無法地帯なのに...調べる必要なんてないじゃん...」



ここは、無法地帯であり

今、日本で噂されている裏の世界が本当にあるのか

私は、確かめるために行かされた




もう会社に入ってそんなに経たないけども

仕事を任せられて喜んだ仕事がこの仕事


簡単に言うと騙されたんだ





急にまた風が強くなり

寒くなったため

マフラーで口元を隠し、自分に派遣された護衛たちを見る




銃を持って辺りを注意深く見つめる、厳つい方々

私と一回も目を合わせてくれず


「これより、チェスターノに入る」


警戒心剥き出しで先程まで閉ざされた門をゆっくりと入っていった


「なにをしている、早く来い」


門を見つめていると

護衛の一人のドスの効いた声で私を睨みを効かせながらそう言った

焦った私は、門を写真に収めてから護衛の人達の元へ早歩きで向かった
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