最高の恋の見つけ方
私は葵くんのこと、待つって決めたから、山田くんには、それとなく、友だちでいたい、と言った。


お客さんに、告白されたこともあったし、大学の同級生にデートに誘われたりもするけど、私の心は、動かない。


私の心は、もしかして、あの江ノ島のラブホテルに、置いてきてしまったのかもしれない。


今でも、あのベッドや、乱れたシーツを、思い出す。葵くんの、冷たい表情や、雨の中で、キスされたことを思い出す。


そんな時は、葵くんに貰った、猫の王子様を眺めて過ごす。心のさざ波が、去って行くまで。
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