最高の恋の見つけ方
私は、深呼吸してから、言った。


「遅かったじゃない?」



一年ぶりに見る葵くんは、私がいつも思い出していた葵くんに比べると、少し男らしく、成長していた。髪の毛は、相変わらず、天然のこげ茶で、瞳の色と一緒だけど、少し髪が伸びて、襟足をわざとはねさせている。



でも、少しも変わらないのは、可愛らしい葵くんの笑顔と、きらきらした瞳。



チェックのボタンダウンシャツを着て、デニムのポケットに両手を突っ込んで、手持ち無沙汰な顔をして、私を覗き込む葵くん。



「ご飯、出来てるよ」



葵くんを部屋に入れて、ドアを閉めた、その瞬間。














< 137 / 147 >

この作品をシェア

pagetop