最高の恋の見つけ方
葵くんは、強く強く、私を抱きしめた。



「そんなんじゃ、全然足りないよ。一年分、だきしめてよ、葵くん」



懐かしい葵くんの腕の中で、私は泣いた。



「ずっと、考えてたんだ。どうしたら、絵里と上手くやっていけるか。前は失敗しちゃったから」



「答えは出たの?」



「出た」



「じゃあ、ずっと一緒にいられるの?」



葵くんは、私の髪を優しく撫でる。



「絵里が、もう一度、俺を好きになってくれるなら、上手くやってける自信、ある」



「馬鹿、私は、毎日、葵くんと恋に落ちてるよ。会ってないときだって、ずっとそうだったんだから」


私たちは見つめ合ってから、ゆっくり唇を合わせた。



一年ぶりの葵くんの唇は、柔らかくて、暖かい。


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