最高の恋の見つけ方
学校ではゆいが葵くんの近況を教えてくれた。




「葵くん、2年の桜さんに告白されたんだって」



桜さんは、読モをしていることで有名な、2年生一の美少女だ。



「付き合うのかな? 葵くん」




「一緒に歩いてるの見たって子がいるよ」



ズキっと心臓がえぐられる。



桜さんと葵くん、あぁ、名前までぴったりじゃないか。




「ゆいぃ」



ゆいに抱きついて、泣く私。




「元気出せ、どうせ、ばれるなら、私から言っておこうと思ったんだ。葵くんは前を歩いてるんだよ、絵里も受験がんばれ」




「ありがとね、大丈夫だから、私、多分、そのうち、大丈夫になる、かな?」


だんだん声が小さくなって、元気がなくなる私。



「ゆいは?そうたさんとはどうなってる? お願い、そうたさんの話をして」


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