☆子犬系男子にご用心☆



高城先生の登場により止まってしまった足を動かしかけよる。




「結芽!しっかりしろ!」



高城先生は結芽ちゃんに呼びかける。
でも、結芽ちゃんはぐったりと瞳を固く閉じたまま。

先生は結芽ちゃんの身体を抱き上げると階段を下りていく。



悔しくて拳を握り、気持ちを切り替えて先生を追う。



胸が騒ぐ。
どこも打ってないか?

なんともないといい。




「失礼します!」



保健室に入り、保健室の松本先生が驚きながらも高城先生の説明を聞きテキパキと動いて結芽ちゃんを見てくれた。




「階段の一番上から落ちたの?」

「どうなんだ?」

「あ、はい。僕が見たのは一番上から落ちた瞬間でした」



高城先生も落ちる瞬間は見ていなかったらしく、僕が答えた。
高城先生が心配そうに陰る表情が気に入らない。




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