男嫌いの姫様の冒険記
その男、ガーデンについては城の中でも噂が立っていました。
ガーデンは昔、相当の剣の手練れだったということです。
生誕はこの土地でしたが剣の腕を磨くために若い頃武者修行で各地を旅し、そして国に戻ってきた頃、剣の腕を見込まれてこの国の兵士になったそうです。
その頃には剣の腕でガーデンの右に出るもの無し、と言われるほどで、各国の戦に剣豪として赴いていたそうです。
しかし、ガーデンの最後の『国同士の戦争』としての戦となった東の国との海戦で勝利を治めた後、なぜか一線を退き城の護衛兵になったというのです。
周りの兵士達はまだ若いのにと不思議がっていました。

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