男嫌いの姫様の冒険記
ミレーユはしまったという顔をして慌ててスカートを手で整えました。
その男性はゆっくり王女に近づきます。そう、男性はこの国の当主エリック国王です。
「勝手に部屋に入ってこられたら困りますわ……」
「王妃を見習って花を育てたいと言うからわざわざ南のダヴィの国から取り寄せさせたというのに」国王は眉間にしわを寄せ床に落ちていた水差しを手に取りミレーユを一瞥したのち、窓から城下町を眺めました。
このカーフィの国の王都を統べるロィーウ城。その城の王妃は今この国にはいません。
ある事情があって自分の国へ帰ってしまったのです。巷の噂では王妃は今から30年程前に西の森の化け物に、この国の兵士が喰い殺されたという町民たちの噂を信じて故郷の国へ帰ったという話です。
その男性はゆっくり王女に近づきます。そう、男性はこの国の当主エリック国王です。
「勝手に部屋に入ってこられたら困りますわ……」
「王妃を見習って花を育てたいと言うからわざわざ南のダヴィの国から取り寄せさせたというのに」国王は眉間にしわを寄せ床に落ちていた水差しを手に取りミレーユを一瞥したのち、窓から城下町を眺めました。
このカーフィの国の王都を統べるロィーウ城。その城の王妃は今この国にはいません。
ある事情があって自分の国へ帰ってしまったのです。巷の噂では王妃は今から30年程前に西の森の化け物に、この国の兵士が喰い殺されたという町民たちの噂を信じて故郷の国へ帰ったという話です。