龍華寺 四葉と書いて、救世主と読め。


「えぇ、今の私には、どんな高価なものより、それが欲しいのでね」

「そうですか。分かりましたわ、すぐに手配しますわ!それでは、お願い致しますわね!ごめん遊ばせ!」

ナゴミの耳には届かなかったが、四葉が望んだ物は、高価なものではないらしい。

鼻歌まじりにドアを閉めずに部屋を出た美奈の背中を眺めながら、ナゴミは呆然とするしかなかった。

「さぁて。ナゴ、明日から仕事だ」

「え、ナゴって私のこと?!明日から仕事って?!」

「お馬鹿、他に誰がいるんだよ。自分から下の名前で呼ぶなって言うからあだ名で呼んだんだぞ?
 明日から三日間、篠崎先輩を尾行して、どんな女と会うか見張って、写真を撮るから。予定空けといて」

(はぁ、また強制ですか……)

私はこの人にも逆らえない気がする。

そう感じながら、ナゴミは首を縦に振った。















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