引っ越し先はあたしの隣⁉︎








あたし達が向かった先は公園。


自分家から数分かからない所に公園があるの。


もう夕飯時だから人がほとんどいない。強いていえば、猫が自分の影と遊んでる、ぐらいかな?


てか猫ちゃんかわいすぎるっ!



「あの猫ちゃん可愛い……!」

「だな」


あたし達はベンチに座りながらそんな光景を観察中。



てかね、あたし今すごく緊張してる。


だって、隼田くんが近いんだもん!

もう腕が、腕が……!!
すんごいくっついてるんですけどっ。


もう隼田くんの匂いとか匂いとか……!この柔軟剤の匂い好きだなって。

香水とか付けてない自然な香りってなんかキュンとしちゃうんだよね。

ま、それは隼田くん限定なんだけど。




あ、決して変態ではありませんからね?




「なにニヤニヤしてんの?」

そう言って顔を覗いてくる隼田くん。



「うあっ?!べ、別にニヤニヤしてないし!」

「ふーん、そうですか」



そう言って笑ってる隼田くんにつられてあたしも笑う。


「で?怒ってた理由はなんなの?」

「はいっ?」



突然振られるもんだから声が上ずってしまった。


と、突然過ぎない?

やっぱり言うのやだなー。恥ずかしいし。思ったんだけどこのこと言う必要ある?


チラッと隼田くんをみる。





──っ。



なにその顔っ。あとその目つき!

ん?みたいな顔して優しく微笑んで……。でもどこかイタズラっぽい視線で。


うっ。こっち見ないで欲しい。

恥ずかしくなって足をぶらぶらさせる。


あたしの心臓壊れるよ?



「やっぱり言わないとダメですか……?」


ダメ元で聞いてみる。



「ダメです」

うん、やっぱりね。


はぁ、言わないとダメかー。

なんか視線が痛いし。隼田くん見すぎだし。


……ここは正直に言ったほうがいいのかな?








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