引っ越し先はあたしの隣⁉︎






「そっか。じゃー先行きますか」

と隼田くん。


あたしもそれに頷き、隼田くんの後ろを追って駅に入ろうとした。



「あ、じゃー、先にふたりで行っててよ!」

「えっ!」


声を上げたのは紛れもなくあたし。



ふ、ふたり?!


そ、それはちょっと……。



あたしの気持ちにお構いなしで北川くんは続けて

「俺、飯島さんのこと待ってる!もしかしたら迷っちゃうかもでしょ。だから!」

とあたし達に満面の笑みをみせて言った。



「ん、わかった。じゃ、着いたら連絡して」

隼田くんは少し笑って言った。



「じゃーねー!斗真と木下ちゃん。飯島さんのことは任せて~」


北川くんは出迎えたときと同じように明るい声に笑顔で大きく手を振りながら言った。


ほんとなっちゃんのことが好きなんだな~。

なっちゃん、よかったね!



嬉しさに浸っていると前から声が聞こえた。


「斗真もう通ってるよ」

と後ろを指さしながら笑ってる北川くん。


うえ?!


バッと振り向くと



「木下~、置いていくぞ!」

と笑いながら言う隼田くんがいた。



「ま、待ってよーー!」

あたしは置いてかれまいと小走りで改札口へ向かった。



慌ててるあたしに笑顔で待ってる隼田くんにキュンとしてしまったのは言うまでもない。







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