御予約ありがとうございます。
「なんだよ?」

ヒデは少し間を置いた。言葉を探しているんだろうか…。

「好きじゃねーの?美紅ちゃんみたいな女の子とずっと一緒にいるんだぜ。俺だったら。」

美紅と僕。

「幼馴染み」

それ以上でも、それ以下でもない。

好きにはならないし、例えそういう感情があったとしても、それはいけないことだと思う。

それに、もし好きになったらこの関係が崩れてしまう気がする。

「好きだよ。でも…」

僕はしばらくたってこたえた。

「でも?」

「でもそれは、恋愛感情じゃないってこと。」

「また漫画みたいなセリフ言っちゃって。ドラマなら主役になれんぞ?」

茶化すヒデ。

「ついでにもう一つ。これもドラマや漫画でありがちなセリフだけど…」

「なんだよ?」

「尋季君。それはね、自分の気持ちに気付いてないだけなんだよ。」

ヒデは僕を見て、ニヤりと笑った。
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