学園世界のイロジカル
「…ここの世界の者と接することなどない”君”が、

きっとこれからどんどん接していくね」




それを否定するように、もう1人の者は首を横に振った。





きっと、僕はこれからも。人とかかわりなどしない。






そう言ったもう1人の者は、彼を一瞥すると背中を見せ、すぐに闇に溶け込んだ。






「…俺は決めたんだよ。この命に代えてでも…」





あいつを…







その言葉の先を飲み込んだ少年は、1人会場に向かう。



もう新歓は終わったが、彼等はまだいるだろう。





4人の顔を思い出しながら、彼は大きく飛躍した。



そう、まさにその姿は闇烏…










三日月が、そんな彼がいる半世界を









照らしていた。
















新歓撹乱篇 終


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