学園世界のイロジカル
「大丈夫だ、来客用のバッジを付けているやつもそこらじゅうにいるだろ。

俺らはそのうちの1人、そう思われてるから、逆に堂々をしてなきゃ不自然だろ」



「わ、分かった…」




堂々、と…!



胸を張り、背筋をピンとのばす。

自信満々みたいな顔をかすかにさせて、ちょーっと上から目線っぽく顔をあげる。




「…なんか椿、そうゆうオーラ?出てますね…」



「そう?なんか知り合いのお姉さんから昔教えてもらったんだよね、いろいろ」



「すっげえこと教えてくれる姉さんだな…」




まあ確かに今考えれば不思議なことをいろいろ教えてくれたなぁ。


料理を食べる時の作法だとか、動作1つ1つにしての作法だとか。


ダンスも一通り教えられたし、私に英語以外にもいろいろな言語の基礎みたいなのを教えてくれた。



"私がいなくなっても、生きるためよ"



そう言って、見る者全てを魅了するような笑みを浮かべながら、いつも私のそばにいてくれたお姉さん。




…こんなところで役に立つなんて、思わなかったな。




「…椿が珍しい顔してんな」


「え?」


「いや…なんでもねえ」



…私、変な顔してたかな?


気を引き締めて、堂々とした顔つきにしながら柊について歩く。



さっすが管理委員会。


そこらじゅうに私と同じロングコートを来た人が。



だから私も悪目立ちしてないみたい。




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