学園世界のイロジカル
「……」



緊迫した空気の中、柊だけがコツコツと小さく靴音を鳴らして…薄暗い中、まるで牢の中の様な陰気くさい石壁に触れる。




「…やっと、見つけた」





合計で言ったらもう2kmは最初の地点から進んでるはずなのに、一向に出口というものが出てこないことに…私だけじゃなく、きっと零も不思議に思っていた。



そのゴールを…やっと見つけた、ってこと?





「さっすがアイツだよ」





そんな意味不明なことを小さくつぶやきながら、柊は右手で石壁をゆっくり押してゆく。



ギイィィィーッ、という深く響くような音が私たちに届く。




「…って、なにそれ…!」





押された石壁…ドアだったの!?



黒くぽっかりとした穴と化したドアの向こうに、身を滑らせるようにひょい、っと柊が入ってゆく。




そのあとを零が、アレン君が入ってゆく。



…なんか不気味だけど、もともとこうゆう秘密基地っぽいのは好き。


私も入ろーっと。




「あれ?

早くナミも来なよ」




…なんか、ナミの様子がおかしい。


じーっと、ドアとなった石壁の横を見ていて、触れていた。



「おーい、ナミ?」


「…あっ、ごめんごめん!

行く行く!」




なんか変な様子のナミ。


とりつくろったような笑顔を浮かべちゃってるし。




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