学園世界のイロジカル
でもそこはあえて触れないで、「置いてかれるよー」と言って、深い闇の中へ私も入って行く。



…予想以上に暗い。下は階段?…転んじゃいそう。



それに、音が全くしないし…みんなはもう先に行っちゃったのかな?



あと…龍矢はどうしたんだろう…でも龍矢だったら、もうこの道を見つけてるかも。




そんなことを考えながらも足に細心の注意を払いながら階段を下って行く。




…不思議。私の足音が…まるで階段に吸い込まれるかのようにしない。



視覚がないせいで、他の五感が敏感になってるのは自分でも分かるけど…



ここは、不思議なほど音がしないし、においもしない。




左手をそっと横に伸ばしてみると、ごつごつとした石壁に触れた。





…そんなことより、いつまで下ってんのよこれ!



そろそろ疲れてきたなぁ。まぁ、かれこれ何十分も動いてるし。




いくら体力に自信があるとはいえ、さすがにここまで歩いたり走ったりするとは思わなかったし!





「…ぎゃっ!」



ごつん!と途端私の額に石壁が当たる。



いったー…絶対赤くなる。


さすりながら、前方に手を向けると…やっぱり、石壁。ここで階段は終わってるらしい。



…行き止まりってわけじゃないよね…?



そこでピコン!とある考えが私の頭に浮かぶ。




「…もしかして…!」



私はそっと手を壁に触れると、ぐっと押した。



先程とは打って変わって、全く音がしない。




けどその代わり…ちょっとした光が私のもとに漏れてやってきた。













< 68 / 533 >

この作品をシェア

pagetop