クールガールと獣《ケダモノ》くん
「ホストしてるの?」


「正解。
同伴中にあの店で、
酒ぶっかけられてる子見つけてね。助けてあげたわけ。したら同伴してた女もカンカン。どーしてくれんの?」



全部見てたのか。


てゆうか。


「助けてって言った覚えない。
助けたのはそっち。」


「そーな。」


「もういいから、早く行けば?」


「だからさー」


ぐいっと引っ張られ
簡単にベッドに倒される。


冷たくて、悲しそうな
その瞳が私を見据える。


それが苦手だ。


「責任とって?」


「は?」


「ゲームしようぜ。」


ゲーム…?


意味がわからない。


「付き合って、先に落ちた方が負けゲーム。」


「付き合う?」


「そ。
俺、好きとか恋とか
一生愛しますーとかそんなんくだらね。って思うんだよ。」


「そうね。」


「お前も同じだろ?
だから、ゲームしてみようぜ?どっちかが落ちるまで。」


「ゲーム…ねえ。」


「拒否権はねえよ?
拒否したら、洋服代、そんでもって迷惑りょういただきますけど。」


ニヤリと口角をあげた。


「わかったわよ。」


「んじゃーそーゆうことで。」



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