願う場所、望む奇跡
俺を真っ直ぐ見つめて言う相手は、夏希の彼氏である松本宏樹。
なぜ、ここにいるのか理解出来ない。
それも俺に用とか、ますます理解不能。
「俺は、用なんてないけど」
「……イヤ、あるはずだよ。俺は、夏希の彼氏だからね」
意味が分からん。
夏希の彼氏だからって、話すことなんてないのに。
「用ってなんですか?」
「ここで話す?丸聞こえだけど」
そう言われて、渋々家に上げた。
どこで話すべきか迷ったけど、リビングに通した。
「コーヒーでいい?」
「ああ、ありがとう」
何か違和感だらけだけど、コーヒーを出して向かいに座った。
それから、相手をじっと見つめる。
話しの内容が分からないから、相手が話し出すのを待つしかない。
顔色を窺っても、何を考えているのか分からない。