願う場所、望む奇跡
莉亜と、なんて思っていたのに、いざとなったら一緒に行けないかな、なんて思ってしまった。
「……一緒に行く?」
「え?いいの?」
まさか、本当に誘われるとは思っていなくて驚いた。
「これ、少し遠いとこだし。この街から出れば、少しは堂々と出来る。
時間ずらして家出れば大丈夫でしょ」
いつの間にか抱きしめられていて、耳元で声がした。
心臓があり得ないぐらい波打っているけど、温もりが心地いい。
「何かあった時のために、悠弥に話しとくし」
「あ、あのさ……」
「どうしたの?」
「悠弥くんって、知っているの?えっと、その……私たちのこと」
「あー、知っているよ」
「えっ!?」
普通にそう返されて驚いた。
私ですら言うのを躊躇っているのに、何で簡単に話せたのだろう。