願う場所、望む奇跡
私だけじゃない、義哉も不安だったんだ。
「私も、もう義哉以外なんて考えられない。離れたくないから、ついて行きます」
そう言ったとたん、抱きしめられた。
「ありがとう」
耳元で囁かれたお礼には、安堵と嬉しさが入り混じっているように聞こえた。
「あと半年近くあるし、仕事は辞められると思う。あとは、新しいとこの職探しもしないと」
さすがに新しい仕事を探さないと、お金に困る。
蓄えはあっても、一生遊んで過ごせるほどはないから。
「ごめん、自分だけ決めてしまって」
「大丈夫。なんとかなると思うし」
「働かなくていいよっていいたいとこだけど……」
「気にしないで。私もちゃんと稼ぐから」
義哉だけに負担はかけたくない。
2人で生きていくのだから、協力しないと。