-8年後-

2人の別れ

司先輩の卒業式の前日に
私のケータイに
知らない番号から
かかってきた。
それは間違い電話だと
思った。私は「え?え?」
と動揺した。
お母さんが「出てみたら?」と
言ったので、
ケータイに耳を当てると
笑い声がして切れた…。
司先輩の声に…
似ていた様な…?

卒業式

司先輩と接点がない2年の男子が
「ネームください」とか
「第二ボタンください」とか
言ってる…。
前に私のこと好きだと
言っていた男子だろうか?

もしかして私が司先輩から
ネームやボタン貰おうとして
いるのを邪魔してる?

司先輩は「あげる人がいるから」
と言ってあげなかった。

私はすごく嬉しかった!

司先輩は校門の前に立っていた。

もしかしたら、
私が貰いに来るのを
待っていたのかもしれない。

友達に引っ張られながら、
司先輩に近づいた…。

「第二ボタンください。」と
小さい声で言う。

司先輩は「え?」と言ったので

私はまた「第二ボタンください。」
と言った。

司先輩は「高校見学の時に
第二ボタンがないと
恥ずかしいから」と言って
下から2番目のボタンを
ポロッと取ったのだ!?
あまりに簡単に取ったので
切り目でも入れておいた
のだろうか?

司先輩は…

「手を出して」と言って

私は スッと手を出すと…

コロッとボタンをくれた。

司先輩の友達は全部ボタンが
なくて、司先輩に
「第二ボタン位あげたって
良いじゃん」と言った。

私は内心ナイスと思ったが

司先輩は「いや…」
と言ってる…。

私は第二ボタンくださいと
メッセージカードに書いたのに
司先輩は、下から2番目の
ボタンをくれたのだ…。

何で?手紙にも書いたじゃん!?

それを見ていた2年の男子
第二ボタンじゃないと
喜んでいた…。

私が一番気にしていたこと
言う訳?
それに、そう言われると
好意がないから
くれなかったんだ…
と思えて泣けてくる…。

今日は部活のテニスやりたい
気分じゃなかった。

車の中でずっと泣いてた。

先輩から貰ったボタンを
熱くなるまで握りしめていた。

帰ってから直ぐに
自分の部屋に入って
「司先輩は新しい生活で
彼女でも出来ると思って
いるんでしよ?」
と泣いていると…

お母さんがニコニコしながら
部屋に入ってきた。

それに手に何か持っている?

司先輩のお母さんが
私のお母さんに
「恥ずかしいから
持って行ってほしい」
と頼まれたそうだ。

え?でも待てよ…
何のために返したの?
その袋には
クッキーとミニタオルが
入っていた。

どういう意味か
良くわからないので
袋のまま
一口も食べれなかった…。

友達に言うと電話で
お礼を言った方が良いよと
言われた…。

そんな簡単に言えたら
苦労しないって…。

卒業の次の日…

結局 電話した…。
お母さんがケータイの
ボタンを勝手に押したからだ…。

司先輩は電話に出た…。

私はお礼を言うと

一番気になっていた

「ホワイトデーのお返しは
どういう意味なんですか?」
と聞くと

司先輩は「友達みたいな感じ」
なだけだと言って…。

そして、プツリッと切れた…。
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