幽霊なキミ。
「…あんた、顔がいいんだからきっと彼女が泣いてるわよ。早く帰りなさい。」




「彼女!?いないと思うけどなぁ……って、今椿ちゃん、俺の事、顔がいいって褒めた?褒めた?」




「うるさい!」




近づいてくるナオトを一蹴する。


「ってかナチュラルに学校までついてこないでよ!」





カバンを振り回すけど、もちろんナオトの体はすり抜けてしまう。




「……だって行くとこないんだもん。」




寂しそうに笑ったナオト。


少し可哀想かな。
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