幽霊なキミ。

「そーだー直人くん、明日もお休みでしょ?泊まっていきなさいよ。ねぇ?」



お母さんが突然思いついたようにそんな事を言うから、


バウムクーヘンが胸につかえるかと思った。



「な、何言ってるのお母さん!!」




「いいんですか!?」




慌てる私とは反対に、直人は目を輝かせた。




「いいわよ〜つーちゃんの向かいの部屋が空いてるし、せっかくだから泊まっていきなさい。」



お母さんは微笑みながら言う。




「よかったぁー実は来る事しか考えてなくて、今夜どうしようかなぁと思ってたんです!」




「はぁ!?あんた馬鹿じゃないの!?」




思わず声に出てしまった。




もともとうちに泊まる気だっんじゃないの!?





……それはそれで嬉しいけど!!!!






お母さんにそんな気持ちがバレたのか、お母さんはフフフと微笑んで



「夕飯も食べていきなさい、ね。」




と直人に言った。





「ありがとうございます!!」




直人は元気に答える。





なんて図々しいの!!



……嬉しいけど!!!




私は久々に照れてるのか怒ってるのか分からないけど頬が熱いのを感じながら、バウムクーヘンをまたかじった。
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