エチュード ~即興家族(アドリブファミリー)~
私の両親と善は、スカイプで何度か話したこともあって、すでに仲良くなっていたけど、善のご両親に会うのは、私の両親も、私も、そして秀一郎も初めてだ。
最初は「狭い家ですけど、どうぞおあがりください」と、恐縮していた両親だけど、同じ年代同士で、何より息子である善と仲良くなっていたこともあり、ご両親とはすぐ打ち解けた。

「どうしても孫の顔が見たくて、善に連れて来てもらったの。突然お邪魔してごめんなさいね」とお母様から言われた私は、11年も秀一郎の存在を隠していたことに、罪の意識を強く感じた。

だけど、お父様もお母様も、私を責めることは一切せず、逆に両親と私に「秀一郎を生んで、そして育ててくれて、本当にありがとう」と言ってくれて・・・。

私は感激して涙が出そうになった。

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