憧れの君へ
出会い
私、立花 美優。


高校一年生になり、今日は入学式。
新しい制服に身を包み、鏡の前に立つ私。



中学生の時伸ばし続けたロングの髪。日本人にしては明るい髪色。染めてないのに色んな人に染めてるといわれて困る。

でも、自慢のつやつや髪の毛だから決して黒に染めたりしない。



髪の毛の長さにそぐわない背の小ささ。

……明らかに貞子だ。
朝いちばんに鏡の前に立った私がそう思うんだから高校デビューなんかできるのだろうか。

「美優ー!遅刻するよー」
母に急かされ急いでネクタイを閉める。

「はーい!」
階段を駆け下り、家を出た。
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