一ノ瀬さん家の家庭事情。
「それはそうとさ、なんで一年のミスター代表はお前じゃないの?」

「兄ちゃん、それひどくない?」

葉ちゃんが睨むけど梓先輩はお構いなし。

「それに俺だってミスコンなんて出たくなかったよ。でも無理やり中川先輩がエントリーさせたから仕方なくだよっ!」

そうそう、最後まで葉ちゃんは抵抗してたけど、結局中川先輩の先輩の権威を使って出場することになったんだよね。

「ま、優勝はたぶんその中川先輩でもなく、葉でもなく、俺らの大和だろうけどね。」

自信満々に言う梓先輩はすごく嬉しそう。

「いやあ、直前まで迷ったんだよ、大和をエントリーさせるか、真をエントリーさせるか。でも真は双子の弟君と別の勝負事中だから、大和をエントリーさせたんだ!」

双子の弟君と、って優兄のこと?

勝負事ってなんだろう?

やっぱりこないだのみいちゃんのことと関係してるのかな。

「俺だって聡太やレイちゃんが出たほうが絶対にいいと思ってるよ!」
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