紅桜の散る頃に。
~水穂side~

「蛍....どこいくの?」

「いや、今教室戻ったらあいつと会うぞ?その....気まずくねぇか?」

....やっぱり、蛍には敵わないなぁ....何でもお見通しだ

「もしかして....見てたの?」

「....悪ぃ....見るつもりはなかった....」

「ううん、ありがと」

今は何となく蛍がいてくれて気がラクだなぁ....

私たちはお互い何も言わずに廊下を歩いた。

それよりどこへ行くんだろ....

ま、蛍だし。考えて無いんだろうなぁ....

そう思ったら少し笑えてきた

「おい、何ニヤニヤしてんだよ?」

「えっ!ニヤニヤなんてしてた!?」

「思いっきり。」

「うっそ!恥ずかしい!!」
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