真実の元姫。
「それなら、あいつが瑠奈を追い出そうとしたからだ。」
「悪いのは、あいつだ。」
ズキンッ
雪兄。大丈夫だよ。こんな胸の痛み、今に始まったことじゃない。
ダンッ
雪兄が壁を強く殴った。
耐えて、雪兄。
お願い。私は平気だから。
「なんでお前らは、気づかないんだよ。なんで千秋は、お前らが大切なんだよ。」
っ
雪兄。ごめん。ごめん。
こんなにも私を想ってくれて。私のために怒ってくれて私のために耐えてくれて私のために悲しんでくれて。
ありがとう。
「要。千秋をよろしくな。」
「はい。」