死神の花嫁
「シャロン様、薔薇園は此方です。」
ロゼッタに声を掛けられ、後ろに続くと
何とも見事な薔薇が咲き誇っていた。
「見た事もない色ばかりだわ!
綺麗なグリーン。」
「それはグリーンローズですわ。」
「グリーンローズ?」
「庭師が品種改良を重ねて作ったとか。」
「まぁ、努力の賜物ね。…良い香り」
緑色の薔薇に唇付けるシャロン。
ロゼッタはそれを
微笑みながら見つめていた。
「ロゼッタ!食欲湧いてきたわ!
ここで食べてはダメかしら。」
笑顔で振り返ったシャロンに
ロゼッタは本当に喜んだ。
「いいえ!もちろんですわ!
すぐにご用意します!」
「じゃあ、私は此処に居るわね?」
ロゼッタの遠くなる背中を見ながら、
シャロンの顔から笑顔が消えた。