シークレットガール!【完】


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焼きトウモロコシを買い、はるるんのところに向かう途中、わたがしを持った志貴先輩に遭遇した。


マジで運がいい。


さすが、水瓶座が一位だっただけがある。


ちなみにあたしの誕生日は、2月15日。


お祝いしてくれることを願ってるよ皆の衆。


ちなみに、毎年あたしの体の中の赤血球や白血球、ブドウ糖や毛細血管、リンパ管達は全力で祝ってくれる。


(ただ自分が興奮して、体の巡りが早くなっているだけ)



そして、今さっき、志貴先輩が謎な発言をした。


ついに、はるるんのアホが移ったか…。


だって、ミステリアスがなんちゃららだよ?


ちょいと、志貴先輩の頭の中を心配いたします。


「あれ?美沙ちゃんと志貴?いつの間に連絡取り合ってたのー」


タイミングがいいときにはるるん登場。


よかったよかった。どう返事すればいいか、サッパリだったから。


ナイスはるるん。ヨッ、はるるん。



「男前だよはるるんっ」



ギョッとした目で見てきたはるるんは、すぐさま幸せそうに頬を緩めた。


よっぽど、男前が嬉しかったのだろう。


今度から、はるるんを言いくるめる時は男前と言ってやろう。


きっと、応じてくれるに違いない。


「あ、時間………」


忘れてた。

「美沙ちゃん、何時に帰らなきゃいけないのー?」


「9時30分。電車で2駅だから、9時にはここを出たい」


「花火最後まで見れないじゃないのー。最後とか結構花火すごいのにー」


「仕方ないでしょ?ねぇ今何分?」


その言葉に一番に反応してくれたのは、意外にも志貴先輩で。

彼はスマホを取りだし、時間を見てくれた。


「8時45分」






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