シークレットガール!【完】
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「え、…………………………」
燦々と煌めく太陽。
広く壮大な青空。
その2色のキャンパスにところどころに白の雲。
現実逃避は止めよう。現実を見よう。
そう思って、空から視線を落とすと、やっぱり変わらない風景。
問題発生でございます。
優季クン曰くの美沙ちゃんパンツ重要問題より、重要かつ緊急でございます。
「えっ、……と、おはよー?」
「お前、今日休みって言ってたのに何来てんだよ」
「てゆーか、もうお昼だよー。こんばんは、だよー美沙ちゃん」
まさかの遭遇。
しかも、バレたら厄介極まりない二人組。
「そうだね、はるるん。指摘アリガトー」
どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。
パニックinワンダーランド。
下駄箱まで行けたのは良かった。
外に出ようと、扉を開けたのが間違えだった。
もうお昼休憩も少しになってきたから、もう生徒全員、グラウンドに行ってると思ってた。
「……えっ、と、うん。じゃあ、サヨウナラ」
「待てよ」
ガシッと力強く掴まれたあたしの腕。
志貴先輩だよヒャッホー、と叫んでいられないほどの窮地である。
何で、今日はこんなにも窮地に立たされなきゃいけないの。
あの教師といい、優季といい、志貴先輩といい、はるるんといい。
何で今日は無駄に絡んでくるの。
もう美沙ちゃんは、キャラ弁にすべてを注ぎ込んだから、もうヘトヘトなのよ。
休ませてちょうだいよ。
「ブラック企業かよマジで」
「うん。多分、それ美沙ちゃんの頭の中だよ」
「どんな頭なの。バカにしてんでしょ、はるるん」
「してないよー。褒めてるよー」
その発言に褒めてる要素があるのなら、簡潔に説明していただきたい。