シークレットガール!【完】



はるるんへ。



いやー、はるるん。変態だったね変人だったね宇宙人だったね。


はるるんをまだ人間と認められない美沙ちゃんです。


どんどんぱふぱふ。(ここではるるんは腹躍りをする)



さてさて、ユルユルはるるんに手紙を書いても、はしょられそうで怖いです。


ちゃんと、読んでね。


はるるんとの1年間は、もう心が擦り切れるようでした。


はるるんも詰めが甘いね。


さくらさんと桜並木と出会ったと、初めてのお茶会の時に言ったでしょ?


さくらさんの体調から考えて、桜並木は病院前。


病院前の桜で花見をしようとするなんて、病院の患者しかいない。


そう考えて、あたしが病気だということに気付かれないか、会う度ヒヤヒヤでした。


しかも、聞いてよ聞いてよ。


心理戦ともにしてきたはるるんだから、言える話なんだけど、


はるるんが手紙を読んでるってことは、優季とカナちゃんに裏切られたって事なんだよ‼?


優季には体の事言うなって言って。


カナちゃんには、もし優季が志貴先輩とはるるんを連れてきて病院に向かえと言ったら、無理矢理止めろって言ったの。


2重にしたのに。絶対、あいつら連結しやがったよ。


やり方汚いよね。ほんと。


優季なんて、初めて美沙ちゃんを裏切ったんですよ‼?オコです。


優季に、そんな子に育てた覚えはありません。恐竜からやり直してこい。って言っといてね。


託したよ、はるるん。


お後が宜しいようで。


美沙ちゃんドロンと致します。


はるるん、幸せになってください。














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