君色に染まれ
自宅に帰った祐希奈は携帯を見た。
坂巻からの連絡はまだなかった。

なんなの 一体 私はあなたのなんなの? 祐希奈はだんだん怒り出していた。

明くる日、坂巻からメールが来た。
「今日は空いてる?いつもの喫茶で待ってる。」

祐希奈は勘づいた。

喫茶店に幾度坂巻はもうコーヒーを飲んでいた。

「久しぶり 元気だった?」

祐希奈はイラついた。
何ですか?何日も連絡してこない。もう私のことなんてどうでも良いんでしょ!
坂巻は黙った。

それから、ゆっくり話し始めた。

「確かに連絡しなかったのは悪かった。謝るよ。でももう祐希奈への気持ちがなくなってきたんだ。
別れよう。」

祐希奈は驚きを隠せなかった。自分の何がいけないのか問い正したかった。

坂巻さん あまりにも自分勝手過ぎませんか? 私の気持ちなんて全く考えてないんですね。

分かりました。

別れましょう!

祐希奈は勢いづいていた。

そして席を立ち 喫茶店を出ていった。

泣きまくった。短い間だったけど幸せだった坂巻との時間。
ただ今は苦しい苦々しい思い出となった。

部屋に戻ると布団を被って寝た。
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