奇跡は海を越えて
「まぁ!落ち着いて良く聞け!」

「落ち着いてなんかいられないの!」

「まず!イギリスにいる雑誌の仲間にハルのこと聞いてみた!
そしたら・・・怪しい話は何にもないって!」

「そんなないわけないでしょ!?」

「まぁまぁ!聞けって!

今から7年前に離婚してそれから浮ついた話は一切無いって!
前の奥さんに裏切られたのが相当ショックだったらしい!

それに・・・最近急に売れてきたからって、前と変わらないって
言うか!?
業界でよくある有名人だからって最低なヤツではないらしい!

曲はぶっ飛んでるけどな!



で!昨日ハルと交わした約束を素直に言うよ!

まず!俺の可愛い妹を泣かしたらただじゃ置かないって言って
おいた!」

「で!雑誌の取材の交換条件は!?」

「そんなに怒るなって!
日本に来たときにゆみちゃんに会えるように全面的にサポート
することと・・・ゆみちゃんと出来るだけ一緒にいられるように
小細工すること!」

「も〜うっ!何それ!?」

「ちゃんと正直言ったんだぞ!妹思いの優しい兄ちゃんだろ!

それに・・・俺には世話になっただろうが!【H2O】にこれだけ
会えてるのは誰のおかげだったけ〜!?

それにさ!何で一目惚れされてプロポーズまでされたかって
知りたくないか!?このまま謎のまま日本に帰るのは気持ち
悪くないか!?」



ホテルのロビーからずっと言い合って、すれ違う人にジロジロ見られ
ながら部屋まで来た!


そこで・・・バタン!と思い切りドアを閉めて部屋に入った
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