ハート♡⃛ドロップス



「あのさ。」


凪生くんの告白現場を目撃した
あたしと紗絵ちゃんは

凪生くんの会話で持ちきり。


「ナオって恋愛恐怖症なのかな?!」

「へ?????」


いきなりの 紗絵ちゃんの突拍子もない質問に
わたしは目を丸くする。


「だってさー!今まで考えてもみなかったけど
あーんなにモテるんだよ?」

「うん?」

「で、だよ?数々の女子から言い寄られてるわけじゃん?」

「うんうん?」


あたしは首を縦にぶんぶんと振って
紗絵ちゃんの話の続きに耳を傾ける。


「なのに ことごとく断ってるよね?」


「うーん。たしかにね。でも恋愛恐怖症ってのは..」


二人して苦笑い。


凪生くんは 今までもいろんな子に
告白されてるっていうウワサ。

ラブレターだって実際にたくさんもらって...

それは中学生の時からかわらない。


「でもなんでだろー?女子には困らないはずなのに なんで誰とも付き合わないんだろ?」


紗絵ちゃんの疑問にわたしも首をかしげる。

そして紗絵ちゃんは真剣な顔をして


「まさか!男好きとか!!ってことはないか。」


何て言いながら わははっと大笑いする。


「過去には付き合ったことあるみたいなことは聞いたことあるよー?」

「あ...そか!」





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