あの日見た放課後の夕日
今と過去
あの日見た放課後の夕日は




今まで見たことのない




まん丸で鮮やかなオレンジ色。




そして
その下でボールを蹴っている君。




夕日は段々と姿を消していく。




眩しくて、




目がぼやけてるはずなのに




君だけはこんな距離からでも




はっきりと分かっちゃうほど




不思議なんだ。




なんでだろう、




本当はそんなの分かってる




だけど分かりたくないんだ




認めたくない




私が君のことを好きだなんて。




夕日が沈んだ時、




君を含む彼らは片付けをしていく。




ああ、もう見れないんだって思うと残念で




あの楽しかった頃に戻りたい




君と過ごした3カ月間。




君の事をたくさん知った。




辛い過去の話も聞いた。




私の相談も真剣にのってくれた。




テストも毎回勝負した。




サッカーの話もしたね。




後、二人で委員会を乗り越えて、




それで二人で失敗して怒られたね。




後はなんだっけ、




あ、そうだ




委員会の仕事、頑張ったらね




約束通りお菓子買ってきてくれたんだよ!




もう嬉しくて嬉しくて。




あの日貰って直ぐに食べず、家に帰って記念に写真を撮って食べたよ。




もう二度とそんな事ないと思ったから。




こんなにも楽しくて嬉しくて、




今思えば毎日が幸せで。




君の笑顔がいっぱい見たいと思った。




そんなの初めてだよ。




これが本当の私の初めて。




また、人に恋をした。



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