Cry for the moon
さっきも、彼女にしては珍しくネガティブな事を言っていたなと思いながら、リュウトはあえて何も聞かなかった。

食事を終えて店を出ると、彼女をまっすぐ家まで送ろうかと思ったが、リュウトは思い直して立ち止まる。

「オイ。」

「ん?」

「缶コーヒー、奢れ。」

「え?」

「ちょっと、寄り道しようぜ。」



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