Cry for the moon
トモキが不安そうな声をあげると、アユミは慌てて補足をした。

「あの…悪い意味じゃないの…。こんな私が、トモくんみたいな人とちゃんと付き合えるのかなって、少し心配だったの…。」

「えっ?!」

「トモくんモテるって聞いてたから、すごく女の子の扱いに慣れてたりしてとか…バイト先でのトモくんしか知らなかったし…私…男の人と二人きりになるのとか、慣れてなくて…。」

「そうなの?オレの実態にガッカリしたとかじゃなくて…?」

「うん…。むしろ、私が思ってよりずっと、トモくん優しくて…安心した…。」

「なんだ…良かった…。」

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